皆さん、こんにちは。たかさんまでございます。
本日はマネーパートナーズの連続予約注文を利用した6通貨での「両建てすくみ」の経過報告になります。通常の「すくみ」ではなく、「両建てすくみ」なんですよね。
「すくみ」って何?「両建てすくみ」ってどういうもの?
というご質問があるでしょうから順にご説明しますね。
では、行ってみましょうか。
マネーパートナーズの連続予約注文とは
連続予約注文について簡単に説明
マネーパートナーズの連続予約注文とは簡単にご説明しますと、if-done-OCOを利用したリピート系自動売買なんです。
通常のトレードで、if-done-OCOするのと何が違うのかという疑問が湧きませんか?最初は私も違いに気付かなかったのですけどね。
注文をひとつひとつ手入力しなければいけないため、一般的に自動売買にはカテゴリーされていないようですね。「半自動売買」と言ったところでしょうか。
ですから、私が2019年の冬から春にかけて自動売買に興味を抱きいろいろ調べていたときは見つけられなかったようです。その時は、その存在に気付かなかったですから。
連続予約注文を手入力でするのが手間だというが
アイネット証券のループイフダンやインヴァスト証券のトライオートFX、マネースクエアのトラリピなどと比較すると注文をひとつひとつ手作業で入力することがネックといいますか手間になると言われております。
確かに最初は手間と言えば手間なんですけど、私としてはメリットでもあると感じておりますね。
なお、マネパの連続予約注文は、ひとつの注文につき20回約定したら終了となります。つまり同じ注文を出したいのであれば再度入力しなければいけないのですけど、20回の約定なんてそうそう簡単にはしませんので、これも手間ってほどではないですね。
コストがとても安い
これはループイフダンやトライオートFXなどの自動売買と比べると断トツに安いですね。通常のいわゆる裁量トレードする際のスプレッドが採用されますので、ドル円・ユロドルのスプレッドが0.3pipsですから。
自動売買で一番コストが安いとされるループイフダンのおよそ10分の1くらいです。
リピート系ってどのようなトレードスタイルが多いのでしょうか?
恐らく細かく小さな取引を何度も繰り返すスタイルじゃないでしょうか。そうなると当然コストは無視できませんのでマネパの連続予約注文は最高レベルと言えますね。
連続予約注文の微調整がしやすい
私が利用しているのはマネーパートナーズのnanoの方です。nanoでしたら100通貨単位で注文できますので、少額投資でも微調整がしやすいんですよね。
ループイフダンは1000通貨単位です。いくら1000通貨単位とは言え、微調整するにはそれなりの投資金額が必要になってきます。ましてや6通貨による「両建てすくみ」ですからね。
注文自体は週末にまとめてしているのですけど、最初はたくさん注文しなければいけないのでそれなりに時間はかかります。まあ、手間と言えば最初だけ。
その後は、週末ごとにそれぞれの通貨のレートの上下に連続予約注文を仕込んでます。
ということは自動的に週末ごとに微調整出来ているというわけです。
この理屈、お分かり?
連続予約注文の発注数がかなり増えてきましたので、今は3週間~4週間に1度のペースで気が向いた時に新規発注しています。ホントーにテキトーです。注文自体は。ただし発注量は抑えてますよ!
「すくみ」って何?
さて、そろそろ本題に入りましょうかね。
「すくみ」っていくつかの通貨ペアを組み合わせて売買することです。
例えば‥‥‥、こんな感じです。
買い | 売り | トータル | 売買 |
---|---|---|---|
ドル | 円 | ドル円 | 買 |
円 | ユーロ | ユーロ円 | 売 |
ユーロ | ドル | ユーロドル | 買 |
上の表のように「ドル円の買い」・「ユーロ円の売り」・「ユーロドルの買い」と同時に持つことで結局のところ、「ドルを買って円を売る」⇒「円を買ってユーロを売る」⇒「ユーロを買ってドルを売る」となります。
これらをまとめますと、「ドルを買ってドルを売る」となり元の鞘に収まるというわけです。
結局、元の鞘に収まるんですからそれまでの間にどれかの通貨ペアが上がったり下がったりしてもその分のキャピタルを利益にしていけば、その分だけプラスになるという理屈です。
「すくみ」のご説明はちょっと難しいですね。鞘取り(さやとり)をイメージしていただければ分かりやすいんじゃないかな。
サヤ取りとは、異なる2つの銘柄をペアにして、ひとつの銘柄は売りポジション、もう一方は買いポジションと売り買いを同時に建てることで利益を狙います。つまり、常に両建てのポジションを取るのです。
サヤ取りとは、異なる2つの銘柄をペアにして、ひとつの銘柄は売りポジション、もう一方は買いポジションと売り買いを同時に建てることで利益を狙います。つまり、常に両建てのポジションを取るのです。
2つの銘柄の価格に連動性があれば、長期的には同じように上げ下げします。しかし一時的に片方だけが割高になったり、あるいは片方だけが割安になる、つまり「サヤが正常ではない」状態になることがあります。このとき、割高なほうを売り建て(カラ売り)すると同時に割安なほうを買います。この両建てのポジションを維持し、サヤが正常に戻ったときに売りポジションも買いポジションも手仕舞いすれば利益になります。これが、サヤ取りの狙いです。
出典:林投資研究所「サヤ取り」とは
一般的に、通貨ペアは多い方がその分だけリスクが減ると言われてます。
ただあまりにもマイナー通貨だとスプレッドが大きいし、常軌を逸した値動きをする危険性が高まりますので、それなりのメジャー通貨で組み合わせることをお勧めします。
「両建てすくみ」ってどういうもの?
なんとなく「すくみ」を理解していただけたでしょうかね。
では、ここからがちょっと応用といいますか、オリジナル的エッセンスを加えます。
先ほどの例では、「ドル円の買い」・「ユーロ円の売り」・「ユーロドルの買い」を同時に持ちましたよね。
これの逆をするのです。すなわち、「ドル円の売り」・「ユーロ円の買い」・「ユーロドルの売り」も同時に持つというわけです。表にしますと
買い | 売り | トータル | 売買 |
---|---|---|---|
ドル | 円 | ドル円 | 売 |
円 | ユーロ | ユーロ円 | 買 |
ユーロ | ドル | ユーロドル | 売 |
となります。こうすることで更にリスクを減らすことができます。利益を得る機会も当然のことながら増えます。
これって結局のところ、「ドル円の両建て」・「ユーロ円の両建て」・「ユーロドルの両建て」をしていることに他なりません。
買い | 売り | トータル | 売買1 | 売買2 |
---|---|---|---|---|
ドル | 円 | ドル円 | 買 | 売 |
円 | ユーロ | ユーロ円 | 売 | 買 |
ユーロ | ドル | ユーロドル | 買 | 売 |
こんなことして大丈夫?
本当に儲かるの?
こんな疑問が湧いてくるのは致し方ないですよね。私も正直なところ初めての取り組みですからね。
私も半信半疑ですから!
と言いつつ自信はあるんだがね。
ハハハ🥃
まあ、理論上は儲かるはずなんですけど、理論よりも実践が大事です。
では、自ら身銭を削った実践報告と参りましょうか。
実践報告
では、お待ちかねの実践報告です。まずは私が実践で取り組んでいる6通貨のご紹介です。
私が取り組んでいる6通貨「両建てすくみ」
私自身が取り組んでいる「両建てすくみ」は以下の6通貨になります。
買い | 売り | トータル | 売買1 | 売買2 |
---|---|---|---|---|
米ドル | 円 | 米ドル円 | 買い | 売り |
円 | ニュージードル | ニュージードル円 | 売り | 買い |
ニュージードル | 豪ドル | 豪ドルニュージードル | 売り | 買い |
豪ドル | ユーロ | ユーロ豪ドル | 売り | 買い |
ユーロ | ポンド | ユーロポンド | 買い | 売り |
ポンド | 米ドル | ポンド米ドル | 買い | 売り |
「米ドル円の買い」・「ニュージードル円の売り」・「豪ドルニュージードルの売り」・「ユーロ豪ドルの売り」・「ユーロポンドの買い」・「ポンド米ドルの買い」が売買1です。
これすなわち、「米ドルを買って円を売る」⇒「円を買ってニュージードルを売る」⇒「ニュージードルを買って豪ドルを売る」⇒「豪ドルを買ってユーロを売る」⇒「ユーロを買ってポンドを売る」⇒「ポンドを買って米ドルを売る」となり、結局「米ドルを買って米ドルを売る」となります。
売買2はこれの逆ですね。
売買1と売買2を合わせると、「米ドル円の両建て」・「ニュージードル円の両建て」・「豪ドルニュージードルの両建て」・「ユーロ豪ドルの両建て」・「ユーロポンドの両建て」・「ポンド米ドルの両建て」となり6通貨による「両建てすくみ」の完成です。
週末ごとに、これら6通貨のレートの上下に3つ~5つほどの逆張り注文を出しています。(最近は週明けに窓を開けることを想定して月曜日や火曜日に発注しております)
注文pips間隔も利食いpipsもだいたい20~30pipsくらいです。ホント、このあたりはテキトーといいますか、深く考えないようにしています。敢えてですよ。
敢えて深く考えない!
これが大事。気を付けなければいけないのは、少しずつポジションを膨らませていくこと。ですから私自身も100通貨から始めています。
もちろん様子を見ながら100通貨、200通貨、300通貨、‥‥‥と通貨単位を上げていく予定ですけど、慌ててはいけませんのでね。
以前まではこのように考えておりましたが‥‥‥
最近のボラティリティ上昇によりちょっと戦略を変化させております。
どのように変化させているかと言いますと、利食いの幅を通貨ペアによって変化させるようにしました。特に、ユーロ豪ドルなんてボラティリティが凄くて平気で1000pipsとか値動きがあります。そうなると30pipsで利食いするのは勿体ないですから150pipsとか200pipsなんかで利食い注文をしてます。
他にもチャートパターンから判断して利食いの値幅を大き目にしたりもしています。例えばドル円が111円~112円に上昇したときは、ここからさらに上昇しても110円をそのうち割るであろうと考えて100pipsとかで利食い注文を出してます。
このようにそれなりに値動きを読みながら、張る枚数や連続予約注文を発注する値幅、利食いする値幅に変化を付けることにしました。
また連続予約注文は20回まで発注でき、これまでは全て20回で発注していたんですけど、これも状況によって変化させています。例えば、ドル円が111円から112円に上昇したときは、そろそろ大きく下落することが想定されます。ここから落ちだしたら3回前後はそれなりに反発するでしょうけど、5回目とかで110円を割ってしまったら、しばらくは110円に戻らないだろうと考えて連続予約注文は3~5回だけ発注させています。
また、発注単位も100通貨に舞い戻りました。あまり調子に乗って発注単位を増やしていくと損切りが多発してしまうからです。
通貨ペア毎にチャートパターンから連続予約注文の
・発注枚数 ・発注する値幅 ・利食いの値幅 ・発注回数
に変化を付けるようにしました。
2021年の通貨ペア別トレード成績総括
ここでは2021年の通貨ペア別のトレード成績を見ていくことにします。
ドル円の通算成績
ドル円 | 通算利益 | 含み損益 | 通算損益 |
---|---|---|---|
買い | 56,499 | 278 | 56,777 |
売り | -139,226 | -16,032 | -155,258 |
トータル | -82,727 | -15,754 | -98,481 |
ドル円ショートが酷いですねw
2021年はスタートから下目線でしたから言い訳できませんね。
キウイ円の通算成績
キウイ円 | 通算利益 | 含み損益 | 通算損益 |
---|---|---|---|
買い | 45,739 | -7,921 | 37,818 |
売り | -60,880 | -7,074 | -67,954 |
トータル | -15,141 | -14,995 | -30,136 |
う~ん、通算利益もマイナスですか。そうですか。
ポンド米ドルの通算損益
ポンド米ドル | 通算利益 | 含み損益 | 通算損益 |
---|---|---|---|
買い | -5,273 | -17,782 | -23,055 |
売り | -80,098 | -11,594 | -91,692 |
トータル | -85,371 | -29,376 | -114,747 |
目も当てられない結果です。真っ赤っ赤ですw
豪ドルキウイの通算成績
豪ドルキウイ | 通算利益 | 含み損益 | 通算損益 |
---|---|---|---|
買い | 9,215 | -5,966 | 3,249 |
売り | 46,596 | -859 | 45,737 |
トータル | 55,811 | -6,825 | 48,986 |
ようやくまともな結果が出てくれましたね。
やっぱり豪ドルキウイに絞ってトレードした方がいいのかな‥‥‥。
ユーロポンドの通算成績
ユーロポンド | 通算利益 | 含み損益 | 通算損益 |
---|---|---|---|
買い | -108,068 | -6,705 | –114,773 |
売り | 45,707 | 109 | 45,816 |
トータル | -62,361 | –6,596 | -68,957 |
ユロポンにも裏切られましたとさ。
ユーロ豪ドルの通算成績
ユーロ豪ドル | 通算利益 | 含み損益 | 通算損益 |
---|---|---|---|
買い | -92,598 | -4,098 | -96,696 |
売り | 68,368 | -3,602 | 64,766 |
トータル | -24,230 | -7,700 | -31,930 |
負けているとはいえユロポンよりも内容がいいとは意外です。
今後の戦略について
2021年はまさに 大炎上 の一年でした。
素直に受け止めれば豪ドルキウイのみに絞った方がいいのでしょうね。
参ったなw本当に参った。
ただね、じゃあ豪ドルキウイに絞ったら絞ったで、そういうときに限って豪ドルキウイに強烈なトレンドが発生する可能性もありますからね。今だったら1.1を超えてくるとかね。
ですからしばらくは6通貨ペアの両建てすくみは継続します。
ただし、強弱は付けようかなと思います。
例えば、豪ドルキウイのトレード強度を強に、ユロポンのトレード強度を中に、その他を弱に、とかね。
そんな風に改善した方が良いかなと考えさせられております。
注意点をひとつだけ
6通貨による「両建てすくみ」では、連続予約注文の注文数がかなりの数に膨れ上がります。そうなるとどの通貨でどのような連続予約注文をしているのかどうかの把握が難しくなります。
一応、マネパのシステムでも見れるのですけど、分かりづらい‼
そこで私はエクセルで連続予約注文を管理しています。通貨ペア毎にタブを分けて、それぞれの発注一覧表を作成しています。今のところこれが一番管理しやすいです。
出来ることなら発注一覧をマネパのシステムからエクセルで出力できればいいんですけど、多分出来ないと思います。
これは手間と言えば手間ですけど、儲かるならこれくらいの努力は惜しみません。
近頃は連続予約注文の発注数がかなりの数に増大しておりますので、このエクセルでの管理も面倒になってきました。そのためこのエクセルでの管理はサボり気味です。
しかし考え方を変えれば、管理しなくても済む発注量に抑えているとも言えるのです。発注量を抑えることが一番簡単かつ楽な資金管理ですからね。
では、また。
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