皆さん、こんにちは。たかさんまと申します。
今日は、いよいよ「極・両建てFX」の【実践編】と称しまして解説してみようと思います。
その前に前回の【基礎編】をまだ読んでない方はそちらから読み始めてくださいね。
最初に断っておきますが‥‥‥
私は何年もかけて「極・両建てFX」を身に付けました。試行錯誤しながら自然と身体に染み込んでいったような感覚なんです。
これを言葉にして人様に解説するのは初めての試みであり、不十分なところが多々あるかもしれません。
だからといっていつまでも記事にしないのは読者の方々をお待たせしてしまいますので、リライト前提で公開することにしました。
その点をご了承のうえ、読んでいただければ幸いであります。
私はこんなことを考えて両建てしている
両建てをするにあたって一番大事なことは何であるのか分かりますか。
それは、含み損をいかに扱うかということです。
両建てをしているとどうしても含み損を抱えた買いポジションと含み損を抱えた売りポジションがそれぞれ上下に残ってしまいますからね。
含み損を上手に扱うためには、両建てする通貨ペアをドル円やクロス円の円絡みの通貨ペアを選択することをお勧めします。
それはなぜか。
だってユーロドルやポンドドルなどって小数点が何桁もあって、これくらい動いたら含み損がこれくらい増減するっていうのが直感的にわからないじゃないですか。
普段、日本円で生活している我々日本人トレーダーならば、円絡みの通貨ペアの方が明らかに直感的に理解できます。
上下どちらに動くのかではないですよ。
上下どちらかに、もしこれくらい動いたら含み損益がこれくらい増減するってことが感覚的にわかるってことですから。
含み益はお好きなタイミングで確定する
両建てしていると含み益になることも含み損になることもありますよね。
含み益に関しては基本的にどうでもいいんです。
好きなタイミングで確定してくださいな。
もちろんもっと上がるかもしれない、もっと下がるかもしれないって考える場面もあるでしょう。
そういったときに私はカップリングを利用するんですよ。
なぜカップリングを利用するかといいますと、そのまま含み益を抱えたカップルを利益確定させてもいいんですけど、その後の値動きを見て上に行きそうだなって感じたらショートをクローズさせますし、下に行きそうだなって感じたらロングをクローズさせます。
もちろんそれぞれ利が乗っていればですよ。
売りポジションと買いポジションの間で値動きしているのなら躊躇なく利益確定してください。
含み損をどう扱うのか
これですよね、両建ての問題点は。
通常のトレードであれば損切りするのでしょうけど、私は嫌なんですよ。
どうしても。
機械的に損切りしたらどうしてもメンタルに響いちゃうんです。ヤケになって無茶なトレードをしたことも数えきれない。取り返してやるって気持ちでトレードして傷口を広げたことは誰だって経験したことがあるでしょう。
だから機械的に損切りはしない。絶対に。
それでは、この含み損をどのように扱えばいいのでしょうか。
フラクタルに考える これ一番重要です
結論から言いますと、自身の所有している売りポジションと買いポジションをフラクタルに捉えることが重要なんです。
「フラクタル」ってなーにー?
フラクタルとはなんぞやって言いますと、
樹木や雲、海岸線などの自然界にある複雑な形状を、同じパターンの図形で表す数学的概念。フラクタルによって描かれる図形は、全体像と図形の一部分が相似になる性質があり、このような性質を自己相似性と呼ぶ。
自己相似性を持つものには、Benoit Mandelbrot氏が発見したマンデルブロー集合やコッホ曲線、ペアノ曲線、シェルピンスキー曲線、ドラゴン曲線、Levy曲線などがある。
コトバンクより引用
ということです。簡単に言いますと相似的に捉えるってことです。
両建てしていると売りポジションと買いポジションがたくさん溜まっていくじゃないですか。
ひとつひとつのカップルだけを考えるのではなく、常に全体のカップルでも考えることが重要なんです。
私たちカップルに見られているかしら?
全体で考えるとはどういうことかと言いますと‥‥‥
売りポジションと買いポジションの総数と投資金額
売りポジションと買いポジションの総数を常に頭に入れておくということです。
例えば、売りポジションが10枚・買いポジションが7枚としましょうか。
ここに至るまでに両建てによって利益が乗ったポジションは確定させていて、結果として含み損を抱えたポジションが上記のように残ってしまった状況を想定してくださいね。
このような状況で私が何を考えているのかと言いますと、
「売りポジション10枚と買いポジション7枚で差し引き売りポジションが3枚」と考えます。
そうするとですよ、「そこから1円上昇したら含み損が3万円増える」・「1円下落したら含み損が3万円減る」ってすぐに理解できますよね。
ですから円絡みの通貨なんですよ。
これがユーロドルやポンドドルなど小数点が何桁もあるような通貨ペアだとわからない。直感的に理解できるならこれらの通貨ペアでもいいんですけど、私はすぐには理解できない。だから円絡みの通貨を選んでるんですよ。
可能な限り楽なトレードをしたいんです。
持続可能なトレードのためには極限までストレスを排除したいんですよね。
(決して手抜きをしたい訳ではありませんよ。誤解のないように。)
あとは、最大でどれくらいのポジションを持てるのかも捉えておくことが大事です。
両建ての場合によくありがちなのが、含み損のポジションがどんどん増えてどう扱っていいのかわからないってことなんですけど、このようなケースは単純にポジションの持ちすぎです。オーバーサイズなんですよ。
私の場合ですと、レバレッジ400倍・両建ての際に証拠金が相殺される口座に300万円を投資してますが、売りポジションもしくは買いポジションの最大ポジションを30枚としております。(これを「片道30枚」と表現しております。)
これは経験上なんですけど、300万円に対して片道30枚なら余裕といいますか、心にゆとりを持てる範囲なんですよ。
300万円に対して片道30枚というのは基本スタイルであって、場合によっては片道50枚以上のポジションを持つことも年に数回はありますよ。ただ普段は持たないということです。
海外FXでは両建ての際の証拠金が相殺されますので、このようなポジション数ですけど、両建ての際に証拠金が相殺されない国内FXであれば最大ポジション数は半分以下になるでしょうね。
証拠金維持率ってあるじゃないですか。私はこの証拠金維持率ってほとんど意識しません。
もちろん高ければ高いほど安心なんですけど、
- 売りポジションと買いポジションが差し引き何枚であるか
- ここから何円上下すると含み損益がいくら増減して有効証拠金(もしくは余剰証拠金)がいくら増減するのか
この2点を常に考えることが重要なんです。
余談ですけど、私がトランプ相場で口座をクラッシュさせたときは今と同額の300万円ほどの投資金額に対して常時、片道50枚~100枚とかで両建てしてました。
一言で言うと調子に乗ってポジションを持ちすぎてました。知らず知らずのうちに欲望が暴走していたんだと思います。
欲剥き出しの男ってイヤッ!
トランプ相場での経緯は次をご参照ください。
暴落に備えておく
円絡みの通貨ペアの場合、有事の円買いがつきものですよね。
〇〇ショックや〇〇クラッシュ、〇〇危機なんかが発生しようものならドル円が暴落する可能性が高いです。そうなると当然クロス円も暴落する可能性が高まります。
ならば最初から暴落に備えておけばいいじゃないですか。
「備えあれば患いなし」と言いますからね。
そうすれば暴落ウェルカム状態になります。
ではどうすればよいのか。
私の場合は、基本的に買いポジションに対して売りポジションを多めに持つことにしております。基本的にですよ。
底値圏でウロチョロしていて、そろそろ大きな反発が来そうだなって感じたら買いポジションを多めにします。だけどその際も下の方に逆指値で売り注文を並べておいて有事の円買いが来たら売りポジションが多くなるようにしてます。
いうなれば保険です。
メンタルコントロールするために「こころのホスピタル」が必要なんですよ。有事の円買いを逆手に取ればよいのです。
ときどき損失の吐き出しをする
両建てをしていれば利益をどんどん積み上げることができます。もちろん含み損を抱えながらですけど。
で、それなりに大きな利益となったらときどき損失の吐き出しをしてください。デカップルの確定ですね。
私の場合は、年に数回だけ損失の吐き出しをしておりますが、もしも枚数を多めに両建てトレードするのであれば、当然のことながら損失の吐き出しする回数も増やすことになるでしょう。
もちろんそれまでの利益額を下回るデカップルの確定ですよ。そうすればトータルでは利益が損失を上回ることになります。
単純な理論です。
これをひたすら繰り返すだけ。
愚直に繰り返すだけ。
まとめ
以上をまとめてみますと次のようになります。
- 両建てをする
- 利益が出たら好きなタイミングで利益確定する
- 含み損はフラクタルに捉える
- たっぷり利益が出てから、ときどき損失の吐き出しを行う
- 以上をひたすら繰り返す
どうでしょうか。難しいですか。
難しいと考えているなオーバーサイズが一因かもしれませんし、すぐに結果を出そうと焦りすぎなのかもしれません。
余裕のない男もイヤッ!
ゆったりとのんびりとした心構えでトレードしてみてはいかがでしょうか。
時間軸を味方につけてトレードすることはとても大事ですよ。
なお、私が利用しているMYFX Marketsは、ポジションを持ちながらでも出金することが可能です。
ポジションを持っていると出金できない業者もありますので、そこには注意してくださいね。
少ない自己資金で両建てを試したいならば、新規口座開設ボーナスや入金ボーナスを実施している業者を有効活用すれば良いでしょう。
いかがでしたか。簡単にまとめようと思ったんですけど随分長々となってしまいました。
本日は実践編と称して解説しましたが、全体的な考え方で終わらせていただきます。
思っていた以上にボリュームが出ましたので、個別具体的な局面でどのように建玉を操作するのかはまた次回にしたいと思います。
結びの言葉
本日も相場と読者の皆様に感謝します。
当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございました。
お忘れ物がございませんよう、お手元に気を付けてお帰りください。
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